夫とともに

愛する夫を失いました。心の整理が付かず、自分の思いを伝えたいと思いました。

夫へ

 夫の死因はまだ分かっていないけれど、夢であなたが言っていた、「左胸が悪くなってもう治らないんだ。」って、そうなのかと思っています。眠ったままあっという間に亡くなり、意識が戻ることはなかったけど、「起きて」って私の声は聞こえていたかな。まさかこんなことになるなんて思ってもいなかったよね。私も信じられない思いでいっぱいでした。


 生きるために生きていた夫。私より10歳近く年上のあなたは、俺が定年したら俺を養ってねってふざけて言っていたよね。子供の成長や定年後の夫婦旅行を楽しみにしていた夫の気持ちを思うとどんなに無念だったか悔やまれます。


 私は毎日仕事を頑張っています。悲しい顔を見られたくなくて時々マスクで顔を隠しているけれど必死に頑張っています。そして、誰かと何気ない話している時は笑顔でいられます。私と同じ、死別した家族と話す機会もあります。小さい子を抱え、気丈にふるまっている姿を見ると胸が詰まります。仕事だから、「私も夫を亡くしたんです。」とは言えませんが。
 でも腫れ物に触るように距離を置かれてしまった人もいます。子供も学校に行って勉強や運動会の練習を頑張っています。だから、あなたのもとに行ったとき、笑顔で待っていてください。悲しいけれど、あなたの想いを一番知っているのは私だから。


 助けてあげられなくてごめん。